沖縄・宮古島の下地島空港へ行政視察に行ってまいりました。 


調査事項  下地島空港の取り組みについて
1. 元年3月に開港した新ターミナルについて
2. 下地島空港を活用した宮古エリアの地域振興策について

15年ほど前に、宮古島の砂山ビーチを所有する一般企業に関わっていたことがあります。3つのプライベートビーチの他、観光客に有名な小さな海岸を有する広範な土地を所有し、宮古島市民の理解を得たうえでリゾートコンド、ホテルなどを計画していた会社です。古くは大手有名スーパーマーケットのオーナーが所有していたとのことで、人々に大きな夢を抱かせる地域です。

ちょうどその頃、伊良部大橋構想の話も出ており、2006年3月起工され2015年1月末に供用開始となりましたが、今回とうとう完成したのかと驚きました。

更に、昨年3月、成田―下地島間に週4便の定期便が就航したとのことで、更なる驚きを隠せません。

即ち、伊良部大橋が大動脈となり、手足の伊良部、下地が小さく動き始めたといった様子が窺えます。

この日本最大の無料大橋そのものが新観光名所となり、かつての定期船(平良港―佐良浜港間)もクルーズ等の遊覧船に変更され、定期路線バスやタクシー、レンタカーなど地域振興につながると考えます。

砂山ビーチから、行ってみたいなと眺めていた伊良部島が手の届くところとなったわけで、宮古島市にとっても総合的にプラスとなるはずです。

宮古島が毎年開催している、トライアスロン大会もますます人気を増す事となるでしょう。石垣島トライアスロンも新空港により相乗効果を発揮したとの事でした。

沖縄の振興策は我が成田と異なり、観光業一色で突き進むことができます。
しかも、魅力あふれる自然が豊富な事情も大きく異なります。

成田においては、新勝寺、宗吾霊堂の他に人工的に目玉を作り上げる必要性があります。かつ自然を守り、公害を発生させずの開発は成田国際空港の協力無くしては困難であり、日本国土の有効活用が必要と切実に感じました。
成田市内のイベントだけでは、広く旧郡部、大栄や下総地区の地域振興には響かないと感じました。

下地島新ターミナルについては、身の丈に会った素晴らしいターミナルであると感じました。成田空港に予定される新ターミナルもこの様にあれかしと願います。
成田市の歴史、風土、文化を堂々と全面に打ち出し、木材なども市内で調達したものとして、真の成田国際空港となることを願います。