定例市議会にて、以下の質問を行いました。

■令和4年9月

【質問】

国は令和2年9月にデジタル庁を設置し、同年12月には「自治体DX推進計画」を策定し、官民一体となった取り組みを推進している。ビジネス等におけるデジタル化などに力を入れている。本市のDX推進について、基本方針と進捗状況は。

【回答】

本市としても積極的に行政のデジタル化を推進するため、昨年3月に「成田市デジタルトランスフォーメーション基本方針」を策定した。「市民の利便性の向上」「行政事務のデジタル改革」「デジタル化を支える基盤の整備」の3つの基本方針をもとに、市民目線に立って推進していく。同年4月に行政管理課「情報推進係」を「DX推進係」に名称変更し、係員を増員するなどした。本年度はQRコードを活用した「書かない窓口」の実証実験等も予定。一方で、デジタル化がすすむことで「申請の方法がわからない」などの市民の声も想定されるため、情報弱者への対策にも取り組んでいく。

 

【質問】

昨年秋からテレワークの実証実験を行ったとのことだが、その結果を受けて、現状検討すべき課題などは挙がったか。

 

【回答】

令和3年11月から翌年1月にかけて行った実証実験の結果、「紙の資料の電子化」等の課題が挙がったほか、テレワーク実施時における災害などの緊急時への対応についての検討が必要と考えており、これらの課題解決に向け検討を進めている。また、どのような業務においてテレワークを実施することが効果的か、介護や育児など職員のライフスタイルに合わせた活用についても検討していく。

 

【質問】

職員のデジタル教育・訓練、リスキリング、学びなおし等の人材育成と、外部人材の採用について伺う。

 

【回答】

全職員を対象とした情報セキュリティ研修を毎年実施しているほか、昨年度は疑似ウイルスを添付したメールを用いた実践訓練も行った。電子申請システムについて定期的な説明会等を開催するなど、社会の変化やニーズに対応できる職員の育成を図っていく。

外部人材の採用・活用について、本市では基幹業務システムの保守管理を行っている事業者が官舎内に常駐しているなど、DX推進におけるさまざまな課題の相談や助言を受ける環境が整備されている。今後、専門的な見識をもつ方の意見も重要であると認識しているため、外部人材の活用に取り組んでいく。

 

■令和5年2月

【質問】

市内銭気にサイクリングロードを整備することは、高齢化率の高い地域の自然保護。空港騒音地域の河川管理・働き場所の提供などにつながる可能性を秘めている。地域の振興策として計画することは可能か。また、観光推進事業として位置付けることは可能か。

 

【回答】

要望を受け、現地調査や意見交換会を開催。サイクリングロードの整備を通じて地域活性等が期待される一方、狭隘箇所で自転車と歩行者・農業車両の接触事故が危惧されるほか、用水路沿いの農道における事故防止にかかる安全面の対策の課題もある。今後も騒音地域に住む方々の意見を伺いながら、関係機関とともに取り組んでいく。また、千葉県北総観光連盟でサイクリングコースを設定したガイドマップを作成し、広く周知を図っている。全国の自治体では、サイクリングを積極的に観光施策に活用している事例もあることから、引き続き周辺市町と連携を図りながら調査研究を進めていく。