私はこんな街に住みたい。それは、60年前に体験した成田であり、10年先の成田でもある。
田舎道を歩いて通う学校。帰りは、山栗、アケビ、わらびなどを採ってかえる。どの家にも庭の隣に畑がある。
日本人は梅と柿、ミャンマー人はマンゴー、ブラジル人は得意のパパイアを作っている。ネパール人は山の中でキノコを採っている。
誰かが演奏しているトランペット、サンポーニャの合奏、サンバの歌声も。
登り窯からは煙が出ていて、200年前と同じ夕日が里山を染めていく。空には、最新式のジェット機が静かに降りてくる。
春には皆で蕗の薹、筍ほりに出かける。日曜には根木名川や小川で魚掬い。貝塚や古墳跡を上手く避けて設置したソーラー発電で電気はすべて自前。街中LANでつながり文書回覧はなし。
そんな、自然と人々と、文化・文明が混ざり合った成田に暮らしたい。創りたい。